晴れの日が続き,白石和紙の原料となるトラフコウゾの木もすくすくと育っています。
(一枚目の写真にはテントウムシがとまっています。)
明日からいよいよ学校が始まります。また子供たちの元気な姿が見られることを楽しみにしています。
昇降口で児童生徒,職員を癒していた4羽のツバメが無事巣立ちました。
この巣はこれまでにいくつもの困難を乗り越えてきました。
1つ目の大きな困難は産卵の直前に起きました。コツコツと立派に作った巣が壊れてしまったのです。
親鳥は諦めず,同じ場所に急いで巣を作り始めました。そして産卵までに巣を作り上げたのです。
その後,親鳥は4個の卵を産みました。
2つ目の困難は巣立ちの直前に起きました。子ツバメは産毛が減り大きくなってきました。
もう少しで巣立ちという時,また巣が落ちたのです。子ツバメの力強い巣立ちに耐えられなかったのでしょう。
しかし,職員が巣を支えられるよう段ボールを用意し,8日の夕方,無事4羽全員が巣立ちました。卒業おめでとう。
今日は中学校棟にヘビが出現しました。
小原の空には猛禽類が羽を大きく広げて飛んでいます。
体育館の入り口ではツバメが虫を探しています。
猛禽類が生息しているということは,その地域の環境が良く,生態系が健全であることを示しています。
小原の素晴らしい環境はいつまでも大切にしていきたいものです。
小原学園 小中学校内では次々に春の花が満開を迎えています。ツツジも現在,満開です。
ツツジ(躑躅)はツツジ科の植物。主にアジアに広く分布しています。先端は5枚に分かれていますが,
もとの部分ではつながっている合弁花類です。(合弁花類,他にもありますね)
庭木としてよく植えられていることが多く,学校でもよく見かけます。
花は蜜が吸えることで有名ですが,「グラヤノトキシン」という毒が含まれており,
注意が必要です。
ツツジの花にはどの花にもヒョウ柄の模様が見られます。(写真だと濃いピンクの部分)
これは「ネクターガイド」といい,虫に蜜のありかを教えています。
虫はこの蜜を求めてやってきます。その代わり,ツツジの花は虫に花粉を運んで
もらい,受粉をしてもらいます。このような花を「虫媒花」といいます。
児童生徒の皆さんが登校日に勉強している間,虫たちもせっせと働いているのですね。
【撮影日 2020/5/13】
小原学園 小中学校内には紫と白の藤棚が1つずつあり,満開を迎えています。
フジ(藤)はマメ科のつる性木本。マメ科に特徴的な,蝶形花(蝶の形をした花)を持っています。
離弁花で,5枚の花弁からなっています。
藤の花といえば,人気漫画『鬼滅の刃』の中でも出てきますね。
物語の中では,鬼にとっての「毒」として登場しますが,実は人間にとっても
多量に摂取すると吐き気や下痢をもたらす「毒」が含まれているのだそうです。
江戸時代の白石の領主,片倉家の家紋は「ばら藤に井桁」。
日本最古の歌集『万葉集』にも,藤の花を詠んだ歌が出てきます。
藤波の花は盛りになりにけり 奈良の都を思ほすや君 大伴四綱(おおとものよつな)
昔から,人間との関わりの深い花だったのですね。
【撮影日 2020/5/8】
小原学園の小学校側に,紅白の花を付けている数本の木があります。
一青窈さんの歌で有名な,「ハナミズキ(花水木)」です。
名前の通り「ミズキ」という木の仲間で,別名「アメリカヤマボウシ」ともいいます。
1912年に当時の東京市長がアメリカのワシントンD.C.へ桜(ソメイヨシノ)を送った際,
3年後の1915年にその返礼として贈られたのが日本での植栽の始まりだといわれています。
今では街路樹としてもよく見られますね。白石だと,キューブ周辺が多いでしょうか?
ハナミズキの花はあたかも4枚の花弁からできているように見えますが,正しくは苞(ほう)
と呼ばれるもので,本当の花は中心部の小さな部分です。
【撮影日 2020/5/6】
春の花が満開です!
校内では春の花たちが満開を迎えています。登校日に学校に来た際には,これらの花々にも目を向けて下さいね。
(1・2枚目) 小学校前の花壇のチューリップが満開です。
(3枚目) この花の名前,知ってるかな?
(4枚目) 校庭の桜,最後の満開です。
(5枚目) 青空に映えるシラカバの若葉。
【撮影日 2020/4/28】